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Wild Baby Chase


2児の母のアメリカ育児日記。時々映画と本の感想なんかも書いてます♪
by けりお

映画「ジャンゴ 繋がれざる者」

一昨日の日記で、子供達が久しぶりに2人同時に寝たのでワインを飲んで映画を観ると宣言し、その晩観たのはタランティーノの新作、「ジャンゴ」(あらすじはリンクでどうぞ!)、原題「Django Unchained」。

ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、ドン・ジョンソンなどの大物の他にも、ヒロインにケリー・ワシントン、ちょい役にジョナス・ヒルズなどが出ていたし、タランティーノもちょこっと出演。

舞台はまだ南北戦争前のジョージアやミシシッピ。まだまだ奴隷制度が普通だった頃で、黒人は人として扱われていなかった時代。そこへ外国人の殺し屋と、元奴隷の黒人が展開するドラマとは・・・。


まず最初の感想。「なんだこの音楽??」(笑)

ギャグでやっているのかどうか判断がつきかねるものもあり、まあ、独特といえば独特のサントラなんだろうけど、個人的には好きじゃなかった。好きじゃないというかシーンに合っていないというか・・・。タランティーノらしいと言えばそうなのだけど。


第2の感想。「タランティーノ相変わらずぶっ飛んでる」

相変わらず派手かつ非現実的な血しぶきがいっぱい出て来たし、残酷さの種類もとても彼らしい。ストーリーの中で「えっ」と思うような意外な展開もあるし、台本はかなり面白いものだったと思う。(そういえばアカデミーで脚本賞とっていた)でも本当にタランティーノの頭の中ってぶっ飛んでるな〜・・・。

今回主役のジャンゴを演じたジェイミー・フォックス。彼が出ている映画は、過去に1、2本しか観たことがなく、今回初めてじっくり観たというかんじだったのだけど、すごく合っていると思った。「この人よりあの人がやった方がよかった」と思える他の俳優が思い浮かばない。

クリストフ・ヴァルツについては、この「本と映画」のカテゴリーの以前の日記「恋人達のサーカス」で絶賛したとおりだけど、この映画でもかなり良かった。(彼もオスカーで助演俳優賞とっていた)今回のストーリーでは悪役ではなく、すごく親近感を持てるいい奴だったのがちょっと嬉しかったし。「イングローリアス・バスタード(これもタランティーノ)」ではあまりに怖かったからなあー。


そして悪役と言えば、この作品の極悪キャラとして出演したディカプリオ。日本でのこの作品宣伝などを見ていたら、タランティーノが「こんな極悪人は映画史上初。他にこんなキャラいない」と言ったようなことが書かれていたけれど、そこまで言うほど個性のあるキャラではなかったと思う。このくらいの悪人は他の映画でもゴマンといる。でも確かに、ディカプリオが演じた中では一番(初めて?)の悪役だし、いつも「何をやってもディカプリオ」な感じだったのが、こんな怖い人にもなれるんだなと感心したのは確か。

彼はまだ十代の頃に「ギルバート・グレイプ」であんなすごい演技を披露してしまい(あれ見た時ほ天才だと思った)、その後の期待が大きかったのか、ルックスが必要以上に(?)良かったせいか、なかなか「ディカプリオと言えばあの作品よね」と言われるような有名な演技がなく、オスカーも未だとったことがない。

女優陣では、かつてラブコメの女王だったジュリア・ロバーツやサンドラ・ブロックまで今やオスカー女優になってしまったのに、ディカプリがノミネートだけで終わっているのってちょっと意外。でも確かに、主演俳優賞にノミネートされる俳優陣て本当〜〜〜〜にすばらしい演技力がある人ばかりなので、なかなか勝ち抜けない(勝ち抜けるほどの役に出会ってない)という感は否めないなあ〜。例えばジュリア・ロバーツだって、たしかに「エリン・ブロコビッチ」ではいい演技をしていたけれど、もしその年のオスカーでメリル・ストリープなんかがノミネートされてたら勝てなかったかも知れない。これもタイミングなんだろうなあ。

あ、ディカプリオの話のついで。彼の次の作品「グレート・ギャツビー」。予告を見て愕然・・・なんでギャツビーにディカプリオ??と思ったら、監督がバズ・ラーマン。昔「ロミオとジュリエット」でディカプリオを使っていたので、それでかなー。

「華麗なるギャツビー」が邦題で、スコット・フィッツジェラルドの名作をもとにした映画。70年代にロバート・レッドフォードで映画化されており、彼のファンである私はもちろん観たし、この役は彼にぴったりだと思っただけに、ディカプリオでは濃すぎませんか??と思ってしまう。リメイクするなら、ライアン・ゴスリングあたりでやって欲しかった〜!ライアンには、ディカプリオにはないミステリアスさがあるじゃないか(&ただ単に私がファンなだけ)。他の役はみんな合ってると思うんだけど。


話がそれてしまったけど、ジャンゴ、「ちょい役」軍もなかなか良くて、久しぶりに見たドン・ジョンソン、案外変わっていなくてかっこよくてちょっとびっくり。ちゃんとサザンの訛りで喋っていて上手かった。ジョナス・ヒルズは「マネーボール」でブラッド・ピットと組んだイェール出身の若者を演じた俳優で、この映画ではまさに「友情出演(誰と友達かは知らないけど)」という言葉がぴったりなくらい出番が短かった。ちょっとコミカルなシーンで彼の持ち味が出ている。

そしてケリー・ワシントン。彼女がここまで来るとは正直言って驚いた〜。最近めっきり出演が増えた女優さんなのだけど、私は実は彼女の昔の映画で見た事があるのは「ミスター&ミセス・スミス」。アンジェリーナ・ジョリー演じるジェーンの秘密部下の中にいたのがケリー・ワシントンだった。この映画で彼女の演技力を初めて知った。私の友達と同じ大学だったとかで、当時はまだ女優ではなかったけれど、かなりカリスマ性のある明朗な人だったと聞いた。


豪華キャストで充分楽しめる映画。でももちろん、「いよっ!タランティーノ!」と茶々を入れながら観るかんじのエンターテイメント映画として観るべし。

でもこれ、もし無名の監督の作品だったら、玄人達はどう評価したのかな?というところに興味があるかも・・・。そういう意味では、タランティーノのブランド(のようなもの)の力が大きい作品。


あー、映画感想もっと書きたいんだけどなかなか手が回らない!

ナオミ・ワッツの「Impossible」も観たし、「リンカーン」も「世界に一つのプレイブック」も「マーガレット・サッチャー」も観たけどまだ感想書けてない〜(涙)

まあ、いずれぼちぼち・・・。



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by mionoah | 2013-05-05 13:05 | 本と映画
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